高認ってなに?
高卒認定試験とは、正式には高等学校卒業程度認定試験といいます。
不登校やひきこもり、病気など、他にも何かしらの理由で高校に進学しなかった人、または高校を中退した人を対象にした資格試験です。
文部科学省が平成17年度に開始しました。
高卒認定試験に合格すると、高校を卒業していなくても高校卒業と同程度の学力を有するということの証明になります。
つまり高校を卒業していなくても大学や専門学校への進学が可能になるということです。
また企業への就職の際に役に立つこともあります。
これまでにフリースクールウィンでは、高卒認定試験の合格者を多数輩出しております。
また、現在も高卒認定試験の合格を目指してフリースクールウィンに通っている子どもたちがたくさんいます。
このページでは、高卒認定試験について知っておいてもらいたいことをまとめてみました。
少し長くなってしまいますが、ぜひ最後まで読んでみてください。
高卒認定試験の合格は決して難しくはないこと
よくウィンに相談に来られる保護者の方で、こうおっしゃられる保護者の方がいます。
「うちの子はほとんど学校に行っていませんでした。」
「高校も卒業できないうちの子が試験に合格できるのでしょうか?」
確かに疑問に思うでしょう。
しかし、高卒認定試験は努力さえすれば必ず合格できます。
まず、高卒認定試験には一部科目合格制度というものがあります。
これはどういう制度かと言いますと、
高卒認定試験は年に夏と秋の合計2回行われています。
そして高卒認定試験に合格するには8科目、もしくは9科目の試験に合格する必要があります。
この高卒認定試験ですが、実は一度ですべて合格しなくても大丈夫なのです。
例えば8科目の合格が必要だとして、一度目の試験で半分の4科目に合格したとします。
この場合は二度目の試験で残りの4科目に合格すれば晴れて高卒認定試験の合格となります。
仮に2回の試験で合格しなくても、3回目、4回目と試験を受け続けて少しずつ合格していけばよいのです。
やる気を持って努力を続ければ必ず合格することができる。
それが高卒認定試験なのです。
高卒認定試験の受験科目
高卒認定試験の受験科目は以下の表のようになっています。
教科 | 試験科目 | 選択方法 |
国語 | 国語 | 必ず受験 |
地理歴史 | 世界史A・B 日本史A・B 地理A・B |
世界史AかBを必ず受験。日本史A・Bか地理A・Bのいずれか1科目を選択。 |
公民 | 現代社会 倫理及び政治・経済 |
現代社会1科目または倫理及び政治・経済の2科目を必ず受験。 |
数学 | 数学 | 必ず受験 |
理科 | 科学と人間生活 物理基礎 科学基礎 生物基礎 地学基礎 |
科学と人間生活を含む合計2科目、または科学と人間生活を含まず合計3教科。 |
外国語 | 英語 | 必ず受験 |
6教科で14教科の科目があり、必ず受験しなければならない必修科目と選択式の選択科目の二種類があります。
この中から選択して受験することになります。
受験科目の免除について
高卒認定試験には受験科目の免除制度があります。
これは主に高校を中退された方に対しての制度なのですが、
途中まで習得していた単位を受験科目に充当して免除を受けるという制度です。
ご自身が通っていた高校(普通科、専科)に寄りますが、
もし高校1年生の間は学校に通えていて、高校2年生になってから高校を中退したという場合、
5~6科目は免除を受けることができると思います。
そうすれば高卒認定試験の合格に必要な科目数は残り数科目程度になります。
このように、受験科目の免除制度を利用すればかなり合格しやすくなります。
もし高校2年生、高校3年生までは頑張って高校に通っていたという人は、ぜひ科目免除の申請をしてください。
高卒認定試験の難易度
実は高卒認定試験に出題される問題の難易度はそこまで高くはありません。
出題範囲は高校一年生~高校二年生の内容がほとんどです。
また、出題形式は4つの選択肢の中から一つを選ぶマーク形式のテストとなっています。
高卒認定試験が難しいと言われるのは合格しなければならない科目が多いからでしょう。
また、一般的にはおよそ4割が高卒認定試験の合格ラインだといわれています。
高卒認定試験を受験するには
高卒認定試験を受験するにはまず願書を手に入れる必要があります。
高知県では高知県教育委員会高等学校課で願書が配布されています。
高卒認定試験の願書に受験に必要なものはすべて記載されています。
フリースクールウィンでも見本として願書を用意しているので、高知県教育委員会に足を運びにくい方はぜひウィンまで一度見に来てください。
願書を読んでみたけどわからないという場合でもかまいません。
また、高知市では以下のような制度もあります。
その他にも、よくわからないということがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。